昨今、楽器を持って海外へ音楽活動する人が増えてきました。
国内線と手荷物の取り扱いが一緒だと思ってしまうと、後から大変な事態になることもあるので強く気をつけたいものです。
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また国際線で飛行機移動となると、
「どういう手続きで楽器を運ぶの?」
「預けるのは心配、料金はかかる?無料?」
といった疑問があると思います。
そもそも海外へ渡航となると、楽器だけではない必需品も多く運ばなければなりませんし、初めての海外へ渡航、初めての楽器との渡航となると不安でしょうがないですよね。
今回は、実際に体験したことを含め国際線の飛行機で手荷物及び楽器を持ち込む時のルールや注意点、状況について紹介します。
国際線での手荷物のルールは基本的に2通り
まず、一般的な手荷物のルールについて紹介します。
既に国内線や国際線で海外へ渡航された経験があればご存知かと思いますが、大きな荷物を機内に運ぶことってできないですよね。
一般的にスーツケースや手提げ荷物などの無料のルールは、基本的に2通りあります。
- 機内持ち込み手荷物
- チェックインカウンターで預け手荷物(受託手荷物)
各航空会社によってルールは多少異なったりしているのですが、ルールと異なるオーバーサイズであった場合、機内持ち込みはもちろん預けることさえできず、荷物の軽量化として破棄などをすることになる場合もあるので注意が必要です。
機内持ち込み手荷物
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機内に持ち込むことができる手荷物は、身の回りの品(ショッピングバッグ、ハンドバッグなど)1個のほか、下記の条件の手荷物1個とし、また、両者の合計重量が10kg(22ポンド)を超えないものとなっています。
- 手荷物の個数は1人1個
- 3辺の和 115cm(45インチ)以内 (幅55cm×高さ40cm×奥行25cm以内、または、W22インチ×H16インチ×D10インチ以内
- 合計重量10kg(22ポンド)以内
空港カウンターで預け手荷物(受託手荷物)
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国際線で日本の航空会社間で共通としてうかがえる無料で預けられる手荷物の個数と重さは、
- ファーストクラスでは1個あたり32kg(70ポンドまで)の手荷物を3個まで
- エコノミー(プレミアムエコノミー)では1個あたり23kg(50ポンドまで)の手荷物を2個まで
となっています。
ただし、その他のルールは各航空会社によって異なります。
JAL(日本航空)の一般の方の場合
- ファーストクラス及びビジネスクラスでは、1個あたり32kg (70ポンドまで)の手荷物を3個まで
- プレミアムエコノミーまたはエコノミークラスでは、1個あたり23kg(50ポンドまで)の手荷物を2個まで
- サイズは1つにつき3辺(縦・横・高さ)の合計が203cm以下
※キャスターと持ち手を含む
コードシェア便をご利用の場合、手荷物の受託条件・許容量について原則航空券を購入された航空会社の基準が適用になります。
但し、取り扱いが異なる場合がありますので、直接運航航空会社に問い合わせた方が良いでしょう。
ANA(全日本空輸)の一般の方の場合
- ファーストクラスでは、1個あたり32kg (70ポンドまで)で3個まで
- ビジネスクラスでは、1個あたり32kg (70ポンドまで)で2個まで
- プレミアムエコノミークラス及びエコノミークラスでは、1個あたり23kg (50ポンドまで)で2個まで
- サイズは1つにつき3辺(縦・横・高さ)の合計が158cm以内
※キャスターと持ち手を含む
ANAでもコードシェア便をご利用の場合、手荷物の受託条件・許容量について原則航空券を購入された航空会社の基準が適用になり、取り扱いが異なる場合があります。
その際も、直接運航航空会社に問い合わせた方が良いでしょう。
3辺の和について、JALとは違って手荷物1つの3辺の合計が158cmを超えて292cm以内であった場合、超過手荷物料金の¥20,000(日本円の場合)が発生します。
楽器の手荷物について
無料で通常の手荷物についての内容は、これまでご紹介しました。
次に「楽器の手荷物」についてはどうでしょうか。
当然楽器の手荷物についても、預け手荷物と機内持ち込み手荷物としての取り扱いやルールがあります。
ヴァイオリンのように小型の楽器であれば機内への無料持ち込みは可能ですが、ギターやベース、チェロ、コントラバス(ウッドベース)といった楽器は基本的に無料で機内へ持ち込むことはできません。
楽器の機内持ち込み
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楽器の機内への持ち込みもサイズによって異なり、無料で持ち込む事が可能な場合と有料となる場合があります。
一般的に無料と有料の場合を分けるとこのようになります。
無料で機内持ち込みの場合
基本は、機内に持ち込むことができる手荷物ということで、身の回りの品(ショッピングバッグ、ハンドバッグなど)1個のほか、下記の条件の手荷物1個とし、また、両者の合計重量が10kg(22ポンド)を超えないものです。
- 手荷物の個数は1人1個
- 3辺の和が115cm(45インチ)以内 (幅55cm×高さ40cm×奥行25cm以内、または、W22インチ×H16インチ×D10インチ以内
- 合計重量10kg(22ポンド)以内
しかし、サイズがクリアされたとしても気をつけて頂きたいことがあります。
それは、「機内持ち込み手荷物の1つとしてカウントされる」という事。
ハンドバッグ・傘・カメラなどの身の回り品のみであれば良いのですが、例えば持ち込みサイズが認められたスーツケースも一緒となると手荷物の個数オーバーとなります。
その状況で楽器を機内持ち込もうとすると、楽器の座席として特別旅客料金を請求される事がありますので注意しましょう。
特別旅客料金は、各航空会社規定によって異なりますので問い合わせしましょう。
有料で機内持ち込みの場合
- 手荷物個数が2個以上の場合
- 楽器ケースの3辺の合計が115cm(45インチ)を超える場合(ギター、ベースなど)、楽器用の座席料金として1席につき特別旅客料金が発生
(各航空会社規定によって異なる) - 大型の楽器(コントラバス、ウッドベースなど)は、機内持ち込み不可
繁忙期であった場合、当日に楽器用の座席が取れないこともあります。
あらかじめ航空会社へ楽器用の座席についてお問合せすることをおすすめします。
楽器の預け手荷物
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手続きは、スーツケースなどを預けるチェックインカウンターで行えます。
楽器を預ける際にも原則預け手荷物の規定に従って手続きをされますが、規定内に収まった場合は無料で預ける事ができます。
無料で預け手荷物
- 各クラスの手荷物の重量内と個数内。
ファーストクラスでは1個あたり32kg(70ポンドまで)の手荷物を3個までや
エコノミー(プレミアムエコノミー)では1個あたり23kg(50ポンドまで)の手荷物を2個までなど - 3辺(縦・横・高さ)の和が203cm(80インチ)以内の手荷物
有料で預け手荷物
- 3辺(縦・横・高さ)の和が203cm(80インチ)を超える大型手荷物
- 各クラスの手荷物の重量オーバーや個数オーバー
- 高さが150cm(59インチ)を超えて横倒しに出来ない大型手荷物
サイズや重量オーバーの場合は超過手荷物料金のお支払いが発生し、その料金等は各会社によって異なります。
またオーバー項目ごとの料金発生するので、手荷物の重量と個数がオーバーしているのなら2つの超過手荷物料金が発生します。
稀に重量が32kg(70ポンド)を超える大型楽器(コントラバスなど)の中で、預けられない場合があります。
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搭乗時でも安心なエレクトリック・ベース用アイテム
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国内線の飛行機では、楽器専用のケースを貸出しがあることを紹介しましたが、ケースの在庫切れってことも少なくありません。
そんな状況に遭遇しても、輸送中のベースの安全を補ってくれるアイテムを紹介します。
ハードケース
基本的に長距離移動の際には使っていただきたいのが、ハードケース。
100%安全とは言えませんが、硬質な外装により愛機を安全に保ってくれるでしょう。
所有しているベースがプレシジョンベースやジャズベースタイプなら、ブランドとしても質も良いFENDER(フェンダー) Pro Seriesのハードケースがおすすめ!
セミハードケース
セミと言うくらいだからハードケースよりもやはり頑丈さは劣ってしまいますが、最近のセミハードケースってもの凄く優秀なんです!
見た目はソフトケースに似ていますが、収納はもちろん結構頑丈な作りにもなっていて防水加工もされている製品もあります。
その中で、おすすめするセミハードケースは有名でもあるMONO ( モノ ) M80 シリーズです!
製品の特徴とされているように、通常の持ち運びはもちろん車や電車、飛行機に預け手荷物としても対応を兼ね備えているのですが、セミハードケースなのに頑丈さは本当に凄いです。
昔、バイクと一緒に本製品M80に愛機を収納しておよそ時速100kmで走行していたら、自損事故で体が飛ばされた瞬間に前宙返りでベースのヘッド側がアスファルトに強打。
その後、ベースの重さでM80が背中とアスファルトの下敷きになり約50m程滑って、もう自分の愛機はヘッド折れ含む悲惨なことになったなと思いました。
と・こ・ろ・が!
M80の表面の生地は擦れて、ファスナーの縫い目部分は少し破れましたが小物類やベースは無事!!
ヘッドが折れることなく無事だったのでした。
熱く語ってしまいましたがM80の品質の良さは、身を以て実証済みなのでおすすめです。
因みに、2本収納ケースもあります。
SADOWSKY(サドウスキー )のセミハードケースも良いですよ。
飛行機で預け手荷物に海外へ行った時にも無事でした!
まとめ
今回は国際線での楽器の取り扱いなどについて紹介しました。
楽器を運ぶにも規定があったりするわけですが、スムーズに手続きが行われる事が多いです。
しかし、各航空会社によって規定が似ているようで異なる事がいくつかあるので、もし国際線を利用する機会があるのなら利用する航空会社に詳細を問い合わせをしておいた方が良いです。
そしてその際は、問い合わせた日時や担当者名なども記録することをおすすめします。
旅先でも充実した楽器ライフ、ベースライフがおくれるといいですね。
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