前回紹介しました「ベースで使用するピックのおすすめはどれ?素材と型と厚み」。
ベース・ギター用で市販されているもので、素材について調べて見た所、多くの素材が見つかりましたので紹介したいと思います。
購入の際に参考になればと思います。
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セルロイド
ピックの素材で最もポピュラーな素材です。
ピックを選定するうえで基準となり、安価で種類も多いです。
手触り
程よいしなりがあり、表面はツルツルしています。
強度は弱いため、替えを何枚か用意していると良いです。
サウンドの印象
フラットでバランスの取れた音のため、多様なジャンルに使用が可能です。
歪みの音に対しても使用可能です。
スムースなアタック感で弦の振動も良く、演奏次第で音の表情を変える事ができ上級者もよく使用されています。
塩ビ/PVC
耐久性や耐摩耗性にも優れた万能素材で、見た目はセルロイドに近いです。
塩ビも市販のピックによく使われる素材です。
手触り
程よいしなりがあり、表面はツルツルしています。
強度は弱いため、替えを何枚か用意していると良いです。
サウンドの印象
粘りのある音で、アタック感は強いです。
ポリアセタール
ピックの素材として、摩擦に強くセルロイドと同じくしてよく使われる素材です。
耐摩耗性や対疲労性にも優れているため車の外装内装などに使われています。
セルコン、デルリンやジュラコンなどもポリアセタールの一種で、広い意味ので素材名です。
手触り
少々マットな色合いとすべすべした触り心地が特徴です。
サウンドの印象
セルロイドより硬い音色により、アタック感が強くベースラインがはっきり聞こえるように感じます。
中音域が良く出て、和音にも良く馴染む音色になります。
ポリカーボネイト
透明プラスチックの中で、最高クラスの強度を持つ素材です。
強度が強い上に軽く、防弾素材やヘルメットなどに使用されています。
手触り
表面はツルツルした触り心地が特徴的です。
そのため滑り止め加工されているものを選んだ方が良さそうです。
サウンドの印象
パキッとした独特のアタック感を得られます。
高音域が目立つ感じですが、若干丸みのある音が残る印象です。
メタカーボネイト
メタリックな見た目が特徴で、発色が良く、デザインが映えやすい素材です。
ポリカーボネイト系の素材と塩ビとの組み合わせで構成されているため硬度も高いです。
手触り
ポリカーボネイトの様に、ツルツルした触り心地が特徴的です。
サウンドの印象
硬くはっきりした音色が印象的です。
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ウルテム
人間の爪に最も近いとされていてしなりもある素材ですが、オリジナルを作るとなると他の素材より高価です。
ピックにこだわる方に人気があります。
手触り
触り心地はマットで滑りにくく、しなりもあり弾きやすいです。
サウンドの印象
弾いた音の印象は、バランスが取れ、音の立ち上がりも良く、歪でも音抜けが良いです。
また、セルロイド素材の様に音の強弱もつけやすいです。
ナイロン
柔軟性があり摩擦に強く、指の感覚に近い弾き心地が得られます。
また多少滑りが良い素材で、アコースティックギター奏者がよく使っています。
弾いた音の印象は、
手触り
柔軟性があり、指の感覚に近い弾き心地です。
サウンドの印象
ピックと弦に当たるアタック感は弱いので、丸みのある優しい音色ですがローミッドの音が出る印象です。
プラビジョン
元々は特殊塩ビコポリマーを原料としたプラスチックから作られおり、他の素材にはない独特な色合いが特徴です。
手触り
程よいしなりがあり、表面はザラザラしています。
サウンドの印象
粘りのある音で、アタック感は強いです。
PPS
強度や疲労特性にも優れた素材で「人間の爪に一番近い硬さ」といわれ、指先の繊細なニュアンスを伝えることができる新素材です。
手触り
程よいしなりがあり、強度も高く、人の爪の様な触り心地です。
サウンドの印象
音色はフラットでバランスも良く、ストロークするとき弾きやすいです。
初心者の方へおすすめです。
まとめ
樹脂性のピックの素材を紹介しましたが興味のあるものはありましたでしょうか?
今回9種類の素材を紹介しましたが、実際にはさらに多く存在しています。
そしてたくさん種類のあるピックは消耗品の中でも、特に安価な部類に入ります。
手元のツールを変えるだけでサウンドに変化を与えられ、また新しい素材も出てきているので、色々なピックを試してみることをおすすめします。
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