アクティブベースと聞くと、音が格好良くブリブリしてたりスラップだと気持ちの良い高音を奏でたり、また全体的に安定した音が出るベースという印象を持たれるかと思います。
一体アクティブベースとは、どういうものなんでしょうか?
また初心者にありがちな電池の消耗について紹介します。
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アクティブベースとは
簡単に言うと、ベース本体に9V(稀に18V)の乾電池駆動のプリアンプ回路を内蔵している事で音の信号に対するノイズが低く、音の劣化が少ない特性を持ったベースです。また、2バンド(高音域・低音域)〜3バンド(高域・中域・低域)の音の周波数帯域を調整するイコライザーにより、多彩な音作りが出来るベースになります。
ちょっと待った!プリアンプ回路って何?という事ですが、次に続きます。
プリアンプ回路について
エレクトリックベースの音を出すときに使うベースアンプはご存知ですね?
ベースアンプには、以下の構成と役目があります。
- プリアンプ:音の音色(信号)を調整する部分
- パワーアンプ:音色(信号)を調整された音が鳴るレベルまで増幅させる部分
- スピーカー:音を出す(鳴らす)部分
よってプリアンプとは、わかりやすく言うと音の音色(信号)を調整する働きがあります。
ただ、アクティブベースに内臓されているプリアンプについてもう少し詳細を記すと、ベース本体から出る音の信号は、ピックアップで拾っただけではノイズが乗りやすく、スピーカーだけで鳴らせるほど大きくありません。
その繊細な音の信号を、プリアンプ回路により出力インピーダンス(出力抵抗)を低くする事でノイズに強く、音の劣化もしにくい、安定させるように調整をしています。
また、このような特性の持ったプリアンプ回路のことをアクティブサーキットとも言われます。
プリアンプ回路が持つ操作要素
[ad#kb5]ゲインコントロール
アクティブベースの種類によっては、プリアンプのオンとオフを切り替えられるもの、すなわちアクティブとプリアンプを介さないパッシブを切り替える事ができるものがあります。
通常アクティブとパッシブの出力レベルは異なりますが、出力ゲインが搭載されている事により、出力ゲインのレベル差を無くす事が可能になります。
イコライザーコントロール
アクティブベースにはイコライザーを搭載しているものが多いです。
2バンド(高音域・低音域)や3バンド(高音域・中音域・低音域)などのタイプがあります。
それにより、演奏中にわざわざベースアンプ側で音色の調整を取らなくても、ある程度はベース本体側で音色の調整を取る事ができます。
アクティブベースのメリット
- 一番に挙げられることは、ノイズが低く、長いシールドを通しても音の劣化が少ない事です。
- プリアンプを内臓していないパッシブベースよりもエフェクターの乗りが良い印象です。
- イコライザーにより、アクティブベース本体だけで演奏中に音色の調整が可能、またスタジオワークなどでどのアンプでも一定のサウンドメイキングができる事も挙げられます。
アクティブベースのデメリット
- 電池の消耗により、音色が変わったり最終的に音が出なくなる事です。
- 複雑な構造により、トラブルの原因となる要素が多くなる事です。
- プリアンプを通している事により、パッシブベースより演奏のニュアンスが表現しずらいと言われています。
アクティブベースにありがちな電池の消耗
[ad#kb5]個体差によりますがアクティブベースは使用していると、だんだん音がブツブツ切れたり、ノイズが走って終いには音が出なくなりますよね?
私がアクティブベース初心者で購入した時、ベースから変な音がして壊れたのではないかとハラハラした事を覚えています。
しかし、その変な音やノイズが乗ったり音が出なくなる原因は、大半が電池の消耗。
では、どのような使い方をしたら電池の消耗が早いのでしょうか?
もちろんベースアンプに繋げて練習していると電池の消耗は早くなりますよね。
ただ、保管の場合はどうでしょうか?
よく初心者の方で電池の減りが早いという方がいらっしゃいますが、保管する際のジャックを差したままにされてませんか??
大体のアクティブベースの構造としては、シールドジャックがプリアンプ回路の電源オン・オフの役割をしています。
その為、シールドが差したままになっていると電池はどんどん消耗していくので、弾かない時はシールドをジャックから抜いておく事が必要になります。
まとめ
とても使い勝手が良いアクティブベース。
今回大まかに触れてみましたが、まだまだアクティブベースの回路については難しい事がたくさんあります。
しかし演奏する事もそうですが、仕組みについても奥が深い楽器ですので、少しでも理解した上でご自身の音の探求をしてみるのも新しい発見ができるかもしれませんね。
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