前回紹介したイコライザーによる周波数特性についてはいかがでしたでしょうか?
なるべくわかりやすくまとめました。
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イコライザーは、周波数毎にベースの音質へ影響が得られる事が理解頂けたかと思います。
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今回は前回を基におすすめするイコライザーのエフェクターを紹介します。
イコライザーとは
音楽的なイコライザーとは、音声信号の特定の周波数帯域を強調したり減衰(カット)させたりする事で音質の補正(平均化)や音質の明確化などの改善といった意味合い、またその機器になります。
要するにベースサウンドで解説すると、鳴らしている音を高域・中域・低域などの特定された周波数帯域を、個別に調整して音質を変えられる音響機器。
イコライザーの種類
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イコライザーの種類には大きく分けて2つあり、特性については以下。
- パラメトリックイコライザー:つまみはノブ式が多く、簡易的にある程度決められた周波数帯域などを調整ができる。
- グラフィックイコライザー:つまみはスライド式が多く、細かく分けられた周波数帯域毎に調整ができる。
周波数帯域による音質の変化
チューニングによる基準周波数は440Hzですが、基本的なベースの各弦の周波数は以下です。
41Hz→E弦 開放音
55Hz→A弦 開放音
73Hz→D 開放弦
98Hz→G 開放弦
帯域毎による周波数と特性
- 32Hz~125Hz:重低音として感じ、重量感や体感の太さが出る低域。
- 125Hz~250Hz:低音に対して厚みが出る中低域。
※125Hzは、音抜けを生みだすポイント - 250Hz~500Hz:ベースのキャラクターを決め、音量感が出る中域。
- 500Hz~1KHz:ベースラインの存在感が出て、音色の輪郭を生みだす中高域。
- 1KHz~4KHz:ベースラインをさらに際立たせ、音程感が出る高域帯域。
- 4KHz~8KHz:ピッキングのニュアンスやキレが出る高域。
おすすめする5つのイコライザー
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おまたせしました!
おすすめするイコライザーを紹介します。
BOSS / GEB-7
ベースイコライザーを探している人が必ず出会うのがBOSSのGEB-7。
グラフィックイコライザーとして最も有名でリーズナブルな機種かと思います。
バランスの良い周波数帯域の採用により、音のキャラクターを決めやすく迷った際はコレ!と言っても良いでしょう。
TECH21 / Q STRIP
プリアンプSansAmpでお地味のTECH-21のパラメトリックイコライザー。
ベースだけでなくギターもカバーするマルチな機種です。
サウンドの肝となる中域を下段にある2つのノブにより、周波数を設定し上段のMIDノブで調節でき理想的な音質を作り出します。
PROVIDENCE / DUAL BASS STATION DBS-1
ベース専用のプリアンプとしての立ち位置ですが、原音に忠実でMID FRQEがそれぞれ2chに分けてあるためフットスイッチの切り替えで、フィンガーピッキングやスラップ、ピックピッキング奏法などによって使い分ける事ができます。
また、元々の音を活かしつつ、レベルの設定次第でブースターとして仕様する事も可能です。
MXR / M109S SIX BAND EQ
M109S SIX BAND EQのアップグレード版。
元々ギター用のエフェクターですが、6バンドのグラフィックイコライザーで100Hzや200Hzと言った中低域を細かく調整ができるためベース用としても使われています。
小型ですが、パワフルな音が得られ操作しやすいのが人気を得ています。
MXR / M108S 10 Band Graphic EQ
同じMXRのグラフィックイコライザーで人気を誇るM108 10 Band Graphic EQのアップグレード版です。
M109S SIX BAND EQのようにギター専用としてのイコライザーですが、ベース用としてもしっかり実力を発揮する機種と言えます。
31.25Hz〜16KHzの内10バンドの調整が細かくできるため、より積極的なサウンドメイクができますが、上級者向きかもしれません。
※後半にベースでのデモンストレーションがあります。
まとめ
イコライザーを通すだけで、ただ音質の補正による抜けるサウンドが得られるだけでなく、バンドアンサンブルでのベースの立ち位置を細かく調整をとる事が可能です。
なんとなく自分のベースが聞こえない、埋めれて聞こえてくるなど引っかかる事がありましたら、ヘッドアンプを含めイコライザーの調整について注目すると良いかもしれません。
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