皆さんはご存知でしょうか。
これまで某大手楽器メーカーの一人の方が、東日本大震災の記憶から壊滅的な宮城県女川町で復興に貢献したいということで会社を辞めて、仙台に移り住みギターやベースなどの楽器を通じて社会貢献をされていることを。
そして、仙台にギター工房「GLID GARAGE(グライド・ガレージ)」を立ち上げ、楽器に使われる全ての素材を東北のもので仕上げたギターを作りました。
そのブランド名は『QUESTREL(クエストレル)』、ギターモデル名は『SWOOD(ソード)』。
今回、どのような音がするのかも含め『SWOOD』に注目したいと思います。
ブランド名とモデル名の由来
プレーヤーへ新しい価値を提供する探究心「QUEST(クエスト)」と俊敏で賢い性質と端正な容姿を持つ隼「KESTREL(ケストレル)」のイメージを併せ持ちブランド名を「QUESTREL(クエストレル)」と名付けられました。
そして、モデル名の由来は、日本刀(Sword)からイメージされる鋭さと国産木材(WOOD)の持つ温もりをイメージから『SWOOD』と名付けられました。
SWOODのデザインと組み込まれている技術と素材
[ad#kb5]SWOODの外観からは近未来的なデザインを感じら、技術や素材などは見た目だけではわかりません。
しかし実は日本のすごい技術が含まれているのです。
日本を代表するデザイナー監修
引用元:https://images.honestjohn.co.uk
ブランド名とモデル名のイメージを上手くデザインとしてリンクされているこのギターですが、それもそのはず!
フェラーリやポルシェ、マセラティ、ドゥカティ、建築、テーマパークなど様々なデザインをされている世界的にも有名な奥山清行氏がデザインをされています。
これまでギターやベースは新しいデザインというのが沢山の存在しています。
その中でボリューム、トーンのノブがボディ内側に付いてるのは斬新です!
使い勝手については個人差があると思いますが、これまでに無いデザインだと思います。
あと一点気になった点があります。
肩にかけるストラットピンとエンドピンが無いんです。
その代わりにボディーの金属部分にカラビナなのようなモノを通し、ストラップを架けています。
残念ですが、肩にかけているその姿は良いとは言えないです。
しかし!
たまにプレイ中、ストラップピンから肩から外れてしまうアクシデントが起こることがありますが、これだと外れませんね。
日本を代表する建築技術
引用元:http://www.hakoneyama-terrace.jp
SWOODは、ある建築技術を使っていることでも注目を集めています。
ギターやベースは、ボディ部分とネック部分はボルトで固定されていたり、接続点が無いネックがボディ部分まで伸びているスルーネックと言ったものがあります。
このSWOODは、ボディ部分とネック部分が別れているので、本来ならボルト固定するのだが、気仙大工で受け継がれている宮大工の木材加工技術を用いて、ボルトは使わずにネック部分とボディ部分を組み込んで固定されています。
これにより音のクリアとタイトさがより引き立っているということでした。
国産ギターやベースは数ある中で、日本の木材加工技術がこういったところでも活用されるのは素晴らしいことですね!
国産、東北にこだわった素材
ギターやベースなどの楽器の素材に必ずと言って良いほど使用されるのは木材。
SWOODも木材を使用して形成されているのですが、近場にある東北の木材を使用することで質の良い木材を仕入れる事ができ、品質を高めて廃材などが減る利点があるという事です。
そして、素材として注目すべきところは、ボディの弦を留めるテイルピースに通常のものを使用せず、新しいものを使用している点です。
そう、ただの金属ではありません。
釜石市の会社が製造する新合金「コバリオン」を取り入れた事により、振動の減衰が少なくなり、音の伸びや厚みを得る事ができたという事です。
パーツが替わっただけで本当に音が違うのかと思われるところですが、実際に他社製品と替えただけで本当に音色が変わるものです。
ここまで洗練された素材により、質の良い楽器ができている事がわかりました。
実際の音色
[ad#kb5]実際の音色については、目の前にSWOODがあった状態で聞いて見ないと本来の良さは正直伝わらないと思います。
ですが!
動画に収められた音色だけでも良い音を奏でている事がわかりますので視聴してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
東日本大震災の復興の貢献に、数ある日本の国産ブランドの一つ『QUESTREL(クエストレル)』。
女川町は漁業が盛んな町ですが、「楽器」から新しい産業を興して雇用と経済の活性化に向けて取り組まれています。
世界に向けてアメリカで一つのステータスを取るのが目標とされており、『QUESTREL』の挑戦はこれからも続くようです。
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