今世の中に出ているスコアや、雑誌の五線譜と一緒に必ず出てくるのはTAB譜。
五線譜の譜面が読めない初心者には、もの凄く助かるのがTAB譜であります。
下の写真のような数字をあてている表記です。
私自身も凄くお世話になり、今でもスコアのコピーする際などつい目に入ってしまうほどです。(・_・;
ただTAB譜だけに頼っていたら、音楽活動で後々に困ってしまう場面が多くなりました。(^_^;)
そこで、今回は初心者の方やTAB譜に頼っている方へ音楽で生きていくのにTAB譜依存は、こんな困ったことがあるんだぞ!ということを発信したいと思いますm(_ _)m
まずは、TAB譜の歴史から触れてみたいと思います。
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TAB譜の歴史
もともとTAB譜の語源はラテン語のtablatura(タブラチュラ)からきており正式名称はTablatura譜、現在は省略化されてTAB譜とされることが多いです。
またl、アメリカではtabsと言われます。
TAB譜の歴史としては、14世紀頃のヨーロッパでオルガンのための表記として初めて用いられました。
1507年にタブラチュラ譜では世界初となるリュート(日本古楽器の琵琶の様な形をした弦を弾く西洋楽器)の曲集が出版され、現在の元祖とされています。
そして、イタリアやスペイン、ドイツ、フランスなど各国でリュート演奏が行われたのと同時にタブラチュラ譜も変化し、時代を経てTAB譜として今に至ります。
TAB譜のメリットとデメリット
[ad#kb5]●メリット
- 初心者にわかりやすい
- 初期の早い上達が見込まれる
●デメリット
- 五線譜のみで演奏ができない
- 市販のスコアなど五線譜よりも誤った表記が多い
- 音程の動きやメロディーのイメージがわかりづらい
TAB譜しか読譜できなかったが故に失敗
今でも昨日の様に覚えている現場があります。
それはTAB譜しか読譜できなかったが故にクライアントの期待に応えることが十分にできなかったことです。。。
その昔、某TVの挿入歌として、2曲のレコーディングを頼まれたことがありました。
依頼があったのは、実際レコーディング日の2ヶ月ほど前。
私は時間もあるし完璧にレコーディングに臨めるだろうと思っていました。
しかし、レコーディングする挿入歌のデータや譜面が中々手元に届きません。。。
どうしたものかと。
そしてレコーディングまで残り1週間を切ったところで、曲と譜面が届きました・・・
音源は良いのですが、受け取った譜面が全て五線譜!
この時、TAB譜しか読めない自分に対してかなり公開と仕事に対する不安が自分を襲いました。
耳コピをするにも細かいフレーズなどがあり、全てを飲み込むのに時間がかかりました。
そしてレコーディング当日。
体育館の天井かと思うくらい回間取り、バスケットコートが1分すっぽり入る空間のレコーディング部屋。
業界の方達もぞろぞろ見守る中、一発録りでレコーディング開始。
※1一発録り・・・全ての楽器を同時に一斉に録音すること。
レコーディングの最中は、譜面を見ても全く頭に入って来ずグルーヴも微妙。
その上、手直しが一切なし。
※2手直し・・・録った音源の一部を修正するために演奏すること
そんな中クライアントが助けの言葉をくれました。
”サンプル音源に似たグルーヴ感のある自分の好きな様に弾いて良いよ”
ベーシスト、音楽家としてとても情けない話ですがこの助けの言葉を頂いて、レコーディングを終えることができました。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
趣味で上達されていきたいのであれば、TAB譜や耳コピで作業されても良いと思います。
そして、TAB譜が絶対ダメだと言っているわけではありません。
私自身が経験したTAB譜の経験も交えて、伝えたかったこと。
それは、上達と音楽を仕事にしていく上で苦手なことも克服していって欲しいということです。
五線譜を譜読できない人はプロの世界でもいます。
ただ、厳しい音楽の世界で残るのにどういう人物が仕事を依頼しやすいかと考えれば、自ずと答えが出るでしょう。
それにしても、今回TAB譜の歴史が長いのには正直驚きました(^^;)
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