チューナーを選ぶ時ってどのような点を注目しますか?
もちろん正確さは一番大事ですよね。
では、次に大事なのはなんでしょうか?
音楽活動をしていると屋内ステージや野外など様々な場所で演奏する機会があります。
タイトルにもありますが、2つ目に大事なのは高い視認性です。
ステージのライトや野外の光はチューナーのディスプレイを非常に見にくくしてしまいます。
そんなチューナー製品の中でも視認性の高いチューナーを1つあげると、チューナー業界の老舗「Peterson」の「StroboStomp HD」があります。
一般的に馴染みが薄いPetersonですが、決定版とも言えるステージ上でも重宝するストロボ・ペダル・チューナーをリリースしているので、今回は「StroboStomp HD」について紹介です。
StroboStomp HDの特徴
Petersonという会社は元々オルガンの開発をしていたのですが、開発過程で実験するためのチューナーも開発しており、その精度の高さは有名ギタリストのジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトンなどからの評判が良く現在も世界中で愛されています。
そして、ペダルチューナー としてStroboStomp HDには以下のような特徴があります。
高精細な液晶ディスプレイとストロボ式
引用元:https://www.electroharmonix.co.jp/
本製品は、コンパクトな筐体にもかかわらず大きな高精細な液晶画面が搭載されています。
バックライトは10種類のカラーから選べたり自分好みにカスタムもできるんですね。
画面上ではデジタル式で、リアルタイムに滑らかに回転するストロボによって見易く、0.1セント単位ですぐさまチューニングをすることが可能。
0.1セントがどのくらいの精度かと簡単に説明すると、半音と半音の間隔が100セントなのでその半音同士の間隔を1000分割した中でチューニングできる精度ということになります。
ただ実際には計算方式があるので、単純に分割したものが100%正しいのではありませんのでご注意を。
また、ピッチを440.1Hzや440.5Hzなどと0.1単位でピッチの設定ももちろん可能です。
豊富なプリセットと外部接続で細かい設定が可能
引用元:https://www.electroharmonix.co.jp/
プリセットはベース、ギター系を中心に130種類以上も装備しています。
ベースだと「E・A・D・G」といった音名や「4・3・2・1」といった弦番号で表記を切り替えらえるガイド付きチューニング ・プリセットも備わっていて、初心者の方でも簡単にチューニングできるんです。
主なプリセット・リスト
- ギター&ベース(多弦含む)
- バズ・フェイトン
- スチール・ギター
- ブルーグラス
- ウクレレ
- 弦楽器用
- ハープ
- 音律
- シタール&ウード用
- 弦番号表示チューニング
- 弦番号表示ドロップ・チューニング
- 弦番号表示オープン・チューニング
- 弦番号表示マイナー/クロスノート・チューニング
- 弦番号表示変則チューニング
- 弦番号表示アーティスト・チューニング
そして外部接続では、パソコンとmicro USB端子で接続することにより本体のファームウェアのアップデートができて、常に最新の状態に保つことができます。
自分好みや現場に合わせた周波数のプリセット、ストロボの表記形式やスピードの変更、オリジナルなチューニングプリセット作成、使用するプリセットの順番の変更など細かい操作ができるんですね。
また、電源OUTが装備されているのでDC9V駆動の機材への電源供給も可能です。
3つのモード切替が可能
出典:https://www.electroharmonix.co.jp/
バッテリーボックスのを開けると「TB-BB-MN」の表示とスイッチがあります。
各イニシャルの意味は以下です。
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- TB:トゥルーバイパスモード
- BB:バッファーバイパスモード
- MN:モニターモード
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これらのモードってどんなモード?
TBモード
TBモードでは、筐体の目下にあるストンプスイッチをオンにした時だけチューニングができるようになります。
その間は、楽器の信号がチューナー回路を通っているためミュートされスピーカーからは音が出ません。
再度ストンプスイッチを押すとミュート解除されるので楽器の電気信号はチューナー回路から切断され、スピーカーから再び音が出るようになります。
BBモード
BBモードでは、TBモードと同じようにストンプスイッチがオンになると音はミュートされ楽器の電気信号がチューナー回路を通ってチューニングができます。
ストンプスイッチがオフのときは、ミュート解除され音が出るのですが出力がローインピーダンスのプリアンプ(バッファー)を通ることにより、ノイズの影響を受けにくくなり音質の劣化を最小限に抑えることができます。
エフェクターや長いシールドケーブル使用したりする場合におすすめです。
MNモード
BBモードと同じように入力された楽器の電気信号がバッファーを通ることによって、出力がローインピーダンスとなりノイズの影響を受けにくくなったりします。
ただ1点違うことをあげると、ストンプスイッチをオフにしてもチューナーディスプレイはアクティブのままで音をスピーカーで鳴らしながらもチューニングができるようになります。
ちなみにデフォルトはこのMN設定なので、ご自身のプレースタイルや現場に合わせて切り替えて使用すると良いかもしれませんね。
仕様
- 電源:9V電池(付属)、電源アダプタ−(別売:9VDCセンター・マイナス)
- 音域:C0〜A♯8
- チューニング精度:0.1セント
- ディスプレイ:液晶、バックライト付き
- 筐体素材:ステンレス鋼
- 寸法:129D×66W×53H mm(フットスイッチ含む)
- 重量:400g
- USB:マイクロ端子
- 消費電流:85mA(ノミナル)
- 内蔵マイク|スピーカー:無
- 入力端子:1/4″モノラル
- 出力端子:1/4″モノラル
- コンサート・ピッチ:390Hz〜490Hz
- ドロップ/カポ・レンジ:-6〜+5
- 周波数範囲:16.35〜7302Hz
- ユーザープリセット数:無制限
まとめ
今回は、Peterson製のStroboStomp HDについて紹介しました。
そして、これを選ぶ理由は主に3つありました。
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StroboStomp HDを選ぶ3つの理由
- 10色のバックライトが切り替えられ、屋内や野外でも高精細な大きい画面でチューニングが容易
- ベースやギターだけでなく豊富なプリセットと外部接続によりオリジナルプリセットが可能
- バッファー出力の切替可能により、音質の劣化も防げる
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野外や照明によってチューナーの表示がわかりづらいことって経験されたことが多いと思いますが、StroboStomp HDで解消できるでしょう。
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