ミュージシャンのプレイを見たり店頭に置かれている、ピックアップの所に板が取り付けられているのを見たことがありますか?
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この板の名前はフィンガーランプ(Finger Ramp)という名前なんですが、なんか取り付けているだけで、出来るベーシスト、かっこいいとイメージが湧きますよね。
最近だとテクニカルなベーシストが取り付けている人が多いようですが、一体あれはどういう役割を果たすのでしょうか。
市販のものもあれば自作も出来るようなので、今回は「フィンガーランプの意味と使い方とは?メリットとデメリットは何?」について紹介します。
フィンガーランプとは
出典元:https://cdn-ak.f.st-hatena.com
ほとんどが木材で作られていて、ジャズベースのようなピックアップ配列だとピックアップ間などの位置するボディ側に取り付けられる板です。
フィンガーランプを取り付けることによって、弦とフィンガーランプ間の隙間が狭くなりスムーズな弾弦が実現し、且つ弾弦された音量が比較的均一化が計れます。
使用しているミュージシャンを挙げると、ゲイリー・ウィルス、アドリアン・フェロー、リチャード・ボナや、日本人ではIKUOさんなどです。
フィンガーランプ のメリットとデメリット
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メリット
前述にもありましたが、メリットについては以下になります。
- 弾弦をする際の右手の指が弦に対して深く入りこまないようにする
- スムーズなピッキングができ、連続的な弾弦スピードが上がる
- 弾弦された出音の均一化が計れる
- フィンガーレストとしても活用ができる
- 良い音が得られる弦の位置で弾弦できる
デメリット
- 出音の均一化が測れる反面、ダイナミックな弾弦ができないため音量が下がる
- ダイナミックな弾弦ができないため、出音のニュアンスを作るのが難しい
- 市販の価格が¥10,000代で高価である
- 取り付けられる位置によっては、スラップなどの演奏方法が狭められる
自作フィンガーランプの準備で揃えるもの
フィンガーランプ
糸ノコギリ
ヤスリまたはサンダー
ミリ定規
両面テープ
フィンガーランプを自作する手順
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フィンガーランプを自作するとなると結構時間がかかり、根気がいります。
それはなぜかというと、フィンガーランプに使用する木材として、硬い材質の木材が使用されるのが一般的で、弦とフィンガーランプ間を自身の好みに削らなければならないからです。
ちなみに柔らかい木材だと、加工はし易いですが演奏しているうちに徐々に削れられしまいます。
そのため木材を選択する際は注意が必要です。
では、自作する手順を紹介します。
- 好みの木材を選択する
- 工具を揃える
- ピックアップ間と取り付ける好みの位置のサイズを測りカットする
- 弦とフィンガーランプ間の幅が好みの幅になるまで削る
- 実際にボディに取り付けて完成
取り付け方法については、ビス留めか粘着力が強い両面テープなどがあります。
フィンガーランプ自作する際のコツ
最初にフィンガーランプ を自作する前に、ベース本体の弦高調整は済ませておきましよう。
なぜならネック側のフロントとブリッジ側のリアの弦高は異なるため、弦とフィンガーランプ間の幅を削る前に、1弦と4弦ボディの幅を測っておくと良いです。
またフィンガーランプは、ベースのフィンガーボードのトップ(弦側の面)ようにR(半曲線)をつけることをおすすめします。
これにより、弾きやすさが増しますし外観も綺麗に見えます。
演奏時の弦の振動幅を考えると、低音弦側は大きい間隔を作るように作成するのがおすすめです。
因みに、市販のものはある程度ベースに合う加工をされていますが、実際の取り付けには微調整が必要な場合が多いです。
取り付けについては、ビスで固定するのが外れる心配が無いですが両面テープで取り付けるのが一般的で外したい時にも容易なのでおすすめです。
作成途中も取り付けて調整して外したりの繰り返しなので両面テープが役に立ちます。
まとめ
フィンガーランプを使用することで、ピッキングのレスポンスが良くなったり、音量が均一になりやすいが、ベースラインの表現が難ししということがわかりました。
一旦使用してみて、判断するのも良いですね。
そして自作をする際は、微調整しながらの削る作業になり時間もかかるため、かなりの根気が必要です。
自作に自信がなかったり、時間に余裕がない方はリペアショップや工房へ依頼するのが良いでしょう。
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