30年に及ぶ歴史で惜しまれつつも生産完了となったAmerican Standard Series。
それに代わる「世界標準」を再定義言えるべくフェンダーから、ヴィンテージなルックスにモダンなプレイアビリティを兼ね備えたUSA製のフラッグシップモデル「American Professional Series」が2017年に発表されました。
そして、翌年の2018年6月にその新しいモデルに搭載されているピックアップが国内販売をスタートしました。
これらのピックアップは、巨匠ティム・ショウやマイケル・バンプによって開発されれ、V-MODピックアップのストラトキャスター用、テレキャスター用、ジャズベース用、プレシジョンベース用の定番4製品がラインナップされています。
ベース用ピックアップは、ティム・ショウが設計を手がけています。
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サウンドを左右するアルニコ磁石
出典:https://upload.wikimedia.org
「American Professional Series」では、アルニコ磁石(アルニコマグネット)をそれぞれのポジションへ割り振る事で、理想的なサウンド、パワフルでありながら抜群のバランスを持ったトーンを実現させています。
そして、ジャズベース、プレシジョンベースそれぞれの特性に合わせて最適な設計がなされています。
アルニコ磁石とは
[ad#kb5]アルニコ磁石とは、「アルミニウム」と「ニッケル」、「コバルト」からなる「合金」のことで、各頭文字を取った造語から名付けられています。
アルニコは1〜15まであるのですが、ピックアップに使われる主なアルニコの種類は「アルニコ2」、「アルニコ3」、「アルニコ5」、で、中でも多いのが「アルニコ2」と「アルニコ 5」です。
その他にも「アルニコ3」や「アルニコ4」、「アルニコ8」などのモデルがありますが、比較的に少ないものの個性的なサウンドが鳴るとして、個性好きなファンなどに人気があります。
数字は「配合比率」を表しておりますが、一見数字が大きくなるにつれて磁力が大きいのでは?と思うかもしれませんが実際にはそういう訳ではありません。
「 アルニコ3」が最も磁力が弱く、その中間が「 アルニコ2」、最も磁力が強いのが「アルニコ 5」となります。
音色の特性をまとめると以下になります。
- アルニコ2は、中域を特徴としたはっきりした音、かつなめらかで繊細な音
- アルニコ3は、温かみを持つヴィンテージ調の音
- アルニコ5は、パンチ力とタイトさがある音
では、プレシジョンベース用ピックアップとジャズベース 用ピックアップを見ていきましょう。
V-Mod Precision Bass Pickup Set
V-MODプレシジョンベースピックアップの設計は、従来のクラシックヴィンテージピックアップのデザインを元に設計を行い、モータウンのような数多いヒット曲の音を聞けるようなプレシジョンベースを基本にして、高音弦側にアルニコ5磁石、低音弦側にアルニコ2磁石を採用しています。
これらにより、ヴィンテージのような温かみもありながら、明瞭さを持った歯切れの良いクラシックなトーンを得られます。
V-Mod Jazz Bass Pickup Set
V-MODジャズベースピックアップの設計は、従来のクラシックヴィンテージピックアップのデザインを元に設計を行い、これらのシングルコイルピックアップは低音弦側にアルニコ2マグネット、高音弦側にアルニコ5磁石、低音弦側にアルニコ2磁石を採用し、これらをブレンドする事でヴィンテージのような温かみもありながら、明瞭さを持った歯切れの良いクラシックなトーンを得られます。
まとめ
それぞれ新しくラインナップされたピックアップ、これからも気持ちの良いサウンドでどのようなスタイルでも最適なパフォーマンスを引き出せるでしょう。
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