初心者が知っておくべき楽器のベースとはなんぞや?〜歴史編〜

皆さんは、ベースのことについてどの程度知っていらっしゃいますか?

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特に歴史的な話は実際ベースを弾かれている方でも、詳しく知っていらっしゃる方はそれほど多くないかと思います。

現に恥ずかしながら私もそのうちの一人。。。

ベーシストだからこそ、基礎的なことは知っておきたいと思い、今回改めてベースの歴史について調べてみました。

 Bassの単語の意味

ドイツ語の発音をカタカナにすると”バス“。

英語だとベースと発音されることもあります。

ここでの記載する意味は、楽器に関連する意味合いとします。

weblio 和英辞典では以下。

 Bass [バス・ベース]
①男声最低音
②低音部
③低音楽器、ダブルベース(コントラバス)

主に「低音の~」という意味を持つようですね。

また、イタリア語の”basso“が語源です。

  Basso [バッソ]

  ①低さ
低い所
短いもの
低音部

ベースの歴史

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現在まで進化を遂げてきたベースは電気で音を拾い増幅させた音を奏でるエレクトリックベースですが、1950年頃からということで歴史は浅いです。

ただ、エレクトリックベースに到るまでの歴史はありますので紹介したいと思います。

先祖に当たるViolone (ヴィオローネ)

16〜18世紀頃にヨーロッパで用いられた擦弦楽器のビオラ・ダ・ガンバ属の5本の弦から成る古楽器で、コントラバスの先祖と言われています。小規模では現在のチェロの様な低音部の旋律を担い、大規模なアンサンブルではチェロとユニゾンする8度下の旋律で現在のコントラバスの役目を担っていました。

クラシックスタイルと言えばContrabass (コントラバス)

19世紀に入り、コントラバスが生まれた。ビオラ・ダ・ガンバ属の楽器であったことで、弦の数が3本から6本と一定ではなくまた、大きさがチェロと同等など多種多様でありました。そして、コントラバスの発達の過程で様々な形をしているのは、楽器の大きさからくる困難を容易にし、扱いにくい楽器を使いやすい様にするためと考えられており、現在のコントラバスはヴィオローネの面影を残して一般的に4弦〜5弦からで成っています。

チューニングは、1弦から(G ソ)-(D レ)-(A ラ)-(E ミ)となり、エレクトリックベースより1オクターブ低い音程です。そして5弦の場合は、さらに低い弦として第5弦の(B シ)、またさらに高い弦として第1弦の(C ド)が備えられています。

現代のコントラバスの呼び名については様々なものがあります。

国別だと独: Kontrabass伊: Contrabbasso英: Contrabassなど。

その他には以下です。

Wood Bass

ジャズやロカビリーなどのポピュラー音楽分野の呼び名で、エレクトリックベースと区別する意味合いを持ちます。

String Bass

Bass ClarinetやContrabass Clarinetなどの管楽器と区別するために付けられ、吹奏楽部で使われることが多いです。

Double Bass

初期の頃はチェロとコントラバスは同じ譜面を使用しており、音をより豊かにするためにチェロより1オクターブ低い音でダブルで演奏をしていたことの意味から来ています。現在でもベース用の音源は1オクターブ高く書かれています。

Bass Violin

ヴァイオリン属であることを表すこの表現は、クラシックの譜面で見られます。

Upright Bass

直立型のベースの意味を持ちます。

Bass Fiddle または Bull Fiddle

ブルーグラスで使われるベースに対応した言葉です。

Bass

バスまたはベースと呼ばれます。

エレクトリック・ベースの誕生

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1950年に入り、レオ・フェンダー氏が開発。1951年秋にはフェンダーの初期エレクトリックベースとなるプレシジョンベースが発売され、形としてはギターのテレキャスターの形をしています。

この頃より、ジャズやロカビリーで主流となっていた俗に言うウッドベースからエレクトリックベースが世に知れ渡り、1960年にはジャズベースが発売となり、それから更に進化を遂げアクティブベースや多弦ベースまで現在に到ります。

エレクトリック・アップライト・ベース

2000年に入ると音色や奏法はウッドベースに近く、エレクトリックベースにも部類するエレクトリック・アップライト・ベースが人気を見せる様になります。持ち運びしやすく、アンプを用いることで通常のエレクトリック・ベースと使い分けをするプレーヤーも増えています。

まとめ

ベースには、クラシック時代から低音の古楽器より変化を遂げ歴史が深い楽器であることがわかりました。また時代と共に音楽のジャンルなどによって、コントラバスの名称だけには止まらず様々な呼び名があることもわかりました。

ベースの譜面については、チェロの流れから通常の1オクターブ高く表記されていることでエレクトリックベースに適しており、歴史を感じながら今後のプレイに活かせていけるでしょう。

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